匪賊九千に激減

満洲国治安完成へ
来月一日・建国六周年
新京本社特電【二十四日発】来る三月一日、早くも建国六周年を迎える満洲国の治安状況は日満軍警の不断の討匪により匪団組織網を完全に破壊しつつあり、建国当時三十万と称せられた匪賊は一昨年末において約二万に激減し、さらに昨年末に至って約九千に減少し地域的にも全満に跳梁していた匪賊は三江省の東北部および浜江、通化両省の一部分に極限され、満洲国の治安工作は今一息にして完成せんとしている
　しかして日満軍は昨年中戦闘を交えること一千七百四十一回、匪首を仆すこと金日成以下五十九、逮捕した匪首王鳳閣以下二十八名、匪の遺棄死体一万千八百八十一、捕虜二千十六、獲得した小銃五千二百十七という著しい成果を挙げた、これに対し日満側は戦死日軍二百八十九名、満軍二百九十八名、計五百八十七名、負傷者日軍四百七十一名満軍五百二十八名、計九百九十九名の貴い犠牲を払った
なお昨年中における露国軍の不法行為は百七十件におよびその内訳は

　不法越境五十二(東部三十四、北部二、西部二、満蒙十四)越境飛行十七(東部十六、満蒙一)不法拉致四十二(東部十六、北部二十、西部二、満蒙四)不法射撃四十六(東部二十八、北部十、西部五、満蒙三)その他十三件で露軍の不法飽くなき状況を物語っている